●西村チャプターリーダーが朝日新聞に掲載されました(2008.12.18.)

学校でのコミュニケーション向上に取り組む西村リーダーが朝日新聞(2008.12.18.茨城県版)に掲載されました。

イバチャプではこのような取組も行っております。

 

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会話で友達作ろう 県教委が出前授業

2008年12月18日

「相づちを打つと相手も話しやすいよ」と声をかけながら、子どもたちを指導する西村さん(右)=行方市宇崎

 うまく友達をつくれない子どもたちが増えている事態を重視した県教育委員会は、小中学校に専門家を派遣して会話の仕方を教える出前授業を行っている。グループになった子どもたちに会話をしてもらい、問題の個所を指摘する。本来、学校や遊びの中で自然と身につくものだが、コミュニケーション能力の低下が、歯止めがかからないいじめや不登校の引き金になっていると判断したための措置だ。(清水大輔)
 17日午後、行方市立大和第三小学校の体育館。全校児童36人が3人ずつのグループを作り、会話の練習をしていた。学年はバラバラだ。
 「僕は逆上がりが上手にできるようになりたいです」。男の子が話を始めると、途中で別の子が「それじゃあ、僕はね……」と割り込もうとした。すかさず上級生が「だめだよ、最後まで友達の話を聞いてから」と諭した。
 講師として招かれた日本コーチ協会の西村雅司さん(43)は、各グループを回り、アドバイス。普段は企業で会話方法を教えているが、子どもを意識して優しく話しかける。「相手に気持ちよく話をしてもらうには、うなずいたり、相づちを打ったりして、『あなたの話に興味があるんだよ』とわかってもらうことが大切なんです」
 いつも控えめな6年生の辺田拓哉君は「うなずいてもらえると話しやすいし、僕も相手の話を聞こうと思える」と話していた。
 授業は2時間。西村さんは名前を呼んで話しかけると相手に親近感が増したり、ほめてあげると安心したりと細かい工夫で、会話がスムーズに進むことを丁寧に教えた。
 同校の児童は、社会科見学で他校の児童と話ができなかったり、中学に進学して友達がつくれず不登校になったりするケースもある。「小さい学校だけに引っ込みがちな子が多い」という。
 滝恵美子校長は「会話方法を具体的に教える機会はあまりない。普段あまり話せない子も、専門家に教えてもらうと自然と言葉がでてくるんですね」と驚いていた。